予算第一分科会 公正取引委員会への質疑(抜粋)
28/02/07 23:05
竹島公正取引委員長…返品に関しては個別のケース、どういう契約条件だったのかにもよりますが、やはり当事者同士でお話し合いをしていただくことになります。不可抗力といえば不可抗力でしょうけども、ほかの事業もそういう季節性のものは、天候予想なんかもいろいろ自分なりにとって、それでご商売を、買ったり売ったりしておられるわけなので、そういうなかで通常は処理をされています。我々がとくに問題にするのは、優越的地位にある者が、いわば不当に、納入者に何の責めもないにもかかわらず、一方的に売れないからということで返品だ、というようなことを優越的な地位を濫用してやる場合は、これはもう独禁法上の問題が非常に出てくるということでございます。
菊田まきこ…まさに今、お話がありましたとおり、当事者同士の話し合いということ、ケース・バイ・ケースということになってくる。ここが非常に難しいところでございまして、実は地元ではすでに業者と業者では交渉が終盤戦に入っておりまして、もう具体的な返品は3月中に行わざるを得ないというようなことで、小さい卸売業者あるいはメーカーさんからは悲鳴が上がっております。地元業者が相談したい場合、だれにどのように相談すればよいのでしょうか。
鵜瀞取引部長…他の事業者が独占禁止法に違反する行為を行っているのではないか、あるいは、こういうことを言われたけれども、これは独占禁止法上問題ではないかという具体的な違反行為に関してのお申し出窓口となりますと、審査局のほうで対応しております。
竹島委員長…おっしゃる通りでございまして、我慢してというか泣き寝入りして、公正取引委員会に言ってこられないということがあるものですから、私どもとしては年に二回、かなり大規模な実態調査をかけております。
菊田まきこ…今回、予測不可能だった気候変動という理由で弱い立場の事業者が不利益を与えられることがないように、暖冬というこれまで過去にあまり例がなかった理由によって地元の経済界でさまざま、公正取引委員会に関わる問題が発生する可能性が非常に高いということをぜひ関心をもって、そして必要であれば即座に対応していただきたいと思いますが、改めてお考えをお聞きしたいと思います。
竹島委員長…当事者同士がまさに良識に基づいて話し合う。それが何らかの理由で、何が原因でうまくいかないかということで、それが独禁法に関係する場合には私どもきちっと対応しますけれども、まずは当事者で問題を解決していただく。そのための未然に想像されるリスクに対してどう対応するかというのも、これは契約なので、今までは日本は口約束みたいなことばかりが多かったのですけれども、私どもは、やはりきちっと契約ということを重んじて、それに基づいて、思わぬリスクを負うことの内容にやっていただきたいと思います。
菊田まきこ…当事者同士の話し合いですべてが片がつくのであれば、私は公正取引委員会は要らないと思うんですよね。やはり現実としては、話し合いができない、泣き寝入りをせざるを得ないことがあるんだということを、ぜひ弱い者の味方という立場で、もちろん市場の原則ということはわかっておりますけれども、こういうだれも予想のできなかった事態に陥ってさまざまな問題が上がってきているということを改めて申し上げておきたいと思います。もちろん、入札談合とか価格カルテルといった問題も大きいんですけれども、もっと私たちの身近な地場産業、あるいは地域の中小企業の周辺で何が起っているのかということに対して、しっかりときめ細やかな目を向けていっていただきたいと思います。
竹島委員長…御指摘の点、我々も大変重要だと思っております。最近、政府がまとめました底上げ戦略の中でも、下請いじめに対してはきちっと対応するようにということになっております。さらに私どもは努力していきたいと思っております。