おごる「安倍一強」政治‐第196回通常国会閉会‐

7月20日(金)

今日、衆議院本会議で、内閣不信任案が否決され、参議院本会議で、IR(カジノを含む統合型リゾート)実施法案が可決されました。22日に会期末を迎える第196回通常国会は、事実上これで閉会となります。

182日間の会期中には、様々な問題がクローズアップされました。総理夫人の関与が強く疑われる、森友学園への不当に値引きされた形での国有地売却問題。財務省の決裁文書改ざんにつながり、行政への信頼を失墜させる事態にまで発展しました。総理及び総理夫人の立場を守るために官僚が行ったことであることは明らかです。

経済産業委員会。

また、総理が今国会の最大の目玉とした、「働き方改革法案」について、法案作成の根拠となるデータの多くにねつ造と思われる不備が発見され、結果として法案の修正を余儀なくされたにもかかわらず、数の力で法案を強行採決しました。長時間労働や過労死を増長させる天下の悪法です。

私も賛同者として名を連ねた原発ゼロ法案は、経産委員会に付託されたものの、一度も審議されることなく、継続審議となりました。

西日本の広範囲において、多数の被害者を出した、「平成30年7月豪雨」の対応も大問題です。7月5日、「赤坂自民亭」と称した自民党議員同志の内々の酒宴に安倍総理をはじめ小野寺防衛相、西村内閣官房副長官等が参加し、初動が遅れ、被災者に大きな失望を与えました。

IRカジノ法、参議院議員の定数6増は、国民が望むものでは全くなく、まさに「今だけ、金だけ、自民党だけ」党利党略、目先欲の悪法を無理やり成立させました。

立憲民主党枝野代表による不信任決議案趣旨弁明。演説時間は2時間43分でした。

一方、衆議院の経済産業委員会は6月6日に開かれてから一月以上開かれることがなく、私たちが衆議院に提出した「原発ゼロ基本法案」は一度も審議されることはありませんでした。新潟県知事選挙でも重要な論点となった、脱原発の議論から逃げたことは、自分たちに都合の悪い国民の声から耳を背ける姿勢に他なりません。

安倍内閣不信任決議案に賛成票を投じました。

その他にも、自衛隊の日報隠ぺい問題、財務省事務次官らのセクハラ問題、自民党議員による教育行政への介入、数の力があれば何をやっても許されるとばかりの問題が続出しました。

与党議員・各省庁の官僚は、安倍総理の意向にいかに沿うかということを考え、安倍官邸の顔色を窺うばかりです。政治を私物化し、権力を振りかざし、意見の違うものは排除する、私は安倍内閣を信任し、支持することはできません。政治不信極まれり。安倍政治を終わらせるために、今こそ本物の共闘が必要です。

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